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第10回 石川美食会 賛否両論 金沢

第10回 石美食会 賛否両論 金沢

日時:2019年12月5日(木) 19:00〜 

場所:賛否両論 金沢 石川県金沢市野町2丁目86-1(にし茶屋街) TEL:076-243-6630

会費 20,000円(お一人様)

今はマスメディアで一際注目を浴びている笠原将弘氏の賛否両論金沢店が11月4日オープン。話題間もない12月に第10回目の石川美食会を開催。今回は茶道裏千家今日庵業躰奈良宗久氏による茶道文化とのコラボレーション、辻口シェフが日本の和にをアレンジしたスイーツをクリエーション。更に能登の数馬酒造に参画いただき国際唎酒師 雅珠香氏がこのスペシャルレシピを日本酒でペアリング。素材では新鮮な無農薬野菜をMEGLIYより提供していただきました。

当日の様子

裏千家 奈良宗久氏

千利休は『和敬清寂』(わけいせいじゃく)という言葉を残しています。この静寂の清めるという文字ですが、これは露地のところからすべて掃きそろえ、庭もきちんと剪定(せんてい)する。昔の人は、それこそ庭の葉まで気を使った。例えばふくさも器を清めるという意味があります。茶の世界では”清浄”ということが重んじられ、客人のもてなしも、粗を排除する…すなわち清浄するという考え方なんです。

金沢には200を超える茶室がありそのような文化が家々で営まれていました。今は慌ただしい世の中ですがむしろ茶の湯の文化は大切になっており、若い方や経営者がお稽古に来るなど、体験を通じてその流れを感じています。私は県外に講義に出向くことが多いですが、金沢の環境はとても貴重だと感じます。単に応接間があるだけではなく、客人にお抹茶を出して、和菓子を美味しくいただいて、床飾りを崇めるということが特別なものではなく、日常を愉しむためにあればと思います。

数馬酒造 数馬 嘉一郎氏

 能登は宇出津、漁港を中心とした海の香漂う古い街並みに、明治2年に創業した数馬酒造が佇みます。数馬 嘉一郎氏は日本酒の銘柄「竹葉」を醸造する数馬酒造の五代目。江戸時代は、味噌や醤油をつくっていたが、その仕込み水が酒造りに適しているということで、酒造りを始めたとのこと。

 数馬酒造の理念として『心和らぐ清酒(さけ)造り・心華やぐ会社(いえ)作り・心豊かな能登(まち)創り』という言葉がありますが、これは飲む方の心が和らぐような清酒を造り、会社で働く社員さんや酒蔵に訪れた方の心が華やぐような会社を作り、ひいては心豊かな方で溢れる能登づくりに貢献し続けよう。という意味。この土地を豊かにすることを念頭に活動していると数馬社長は語ります。

 今は酒の仕込みの時期ですが、仕込み釜の温度をセンサーで管理し、スマホで閲覧できるようにしたとのこと。ITを駆使して社員が早く家に帰ることができるようにしたとのことで現代的な環境づくりにも余念がない。日本酒の業界の需要が低調な今だが、ジビエの合うお酒や、SDGsなどの取り組みなど先進的な挑戦を提しつづけており、目が離せない。

数馬酒造 〒927-0433 石川県鳳珠郡能登町宇出津ヘ-36

〒927-0433 石川県鳳珠郡能登町宇出津ヘ-36

TEL:0768-62-1200

URL:http://www.kazuma.co.jp/

MEGLIYメグリー  鍋嶋亜由美氏

すべての命が豊かにめぐり続けますように。そんな意味の社名。金沢市内で採れたての野菜を買うことができるMEGLIYは年間80種の野菜を、農薬を一切使用せずに栽培している。2012年『トモファームあゆみ野菜 』をスタートし、2019年9月 株式会社MEGLIYに組織変更 され現在は野菜の直売、委託販売、農家の育成まで多様な活動を行なっている。

創業のきっかけは、8年前にホステスから一年発起「これからの時代は、野菜を作ることが大切。全ての迷いや課題を解決する人生のビジョンが見えた」と今の旦那様に訴え、「いいよ」の一言で農業に参入。多様な苦難を乗り越え今に至ったとのこと。ハウス内に吊るされている「効火石」は火山の石で空気の浄化や生育のパワーを野菜に与えるためだとか。その願いは強いものがある。無農薬野菜は手間がかかりコスト高になるが、その価値を伝えるべく知り合いの飲食店や直売で採れたて野菜を販売する。

また幼稚園の収穫体験や芋掘り、さらには草刈りなどの作業も含めた農業体験を総じて、「農業に夢を」伝えていきたいと話す。

株式会社MEGLIY(メグリー ) 

〒920-0353 石川県金沢市赤土町へ240番地

TEL:076-216-8859  http://megliy.jp/

当日の模様

笠原将弘シェフ
数馬酒造 数馬 嘉一郎氏
奈良宗久氏と辻口シェフ
運営スタッフの皆さま

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